ブログ運営者のマンゴーです。
今回は日本人には向かない『投資』の考え方について、お伝えしていきます。
ビジネスにおける『投資』という考え方は、一般的な投資に対する思考とはまったく違うものです。
あなたが『投資』と聞くと、まずどのようなイメージを持たれますか？
多くの方は、
「失敗して損失（借金）を抱え、目も当てられない状況になる」
であったり
「詐欺に合い騙されて損をする」
といった『リスク』が先行して思い浮かぶのではないでしょうか。
もちろん、株やFXといった投機目的の投資は損失を出すリスクは常について回ります。
しかし、今回お話させていただくのは、もう一つの投資『自己投資』と呼ばれるものです。
起業家たちはどのように考え、どのように行動するのか？
ビジネスでの投資思考とその重要性について解説していきます。
自己投資思考を学ぶ
自己投資として思いつくものは様々なものがあります。
身近なところで言うと「参考本を買う」であったり「健康のためにサプリメントを飲む」であったり、「美容のためにエステやサロンに行く」などもそうです。
今までも、これらの自己投資を多くの方は経験してきたのではないでしょうか？
しかし、これらを投資と捉えて行動して来た人は少ないはずです。
ビジネス思考を学ぶにあたって、まずこれらを自己投資として考える感覚が必要なんですね。
この投資をすることによって、何を得たいのか？
というように
将来、自分はどうなっていたいのか？
本当にやりたい事は何なのか？
を明確に目的として持って行動することで、自己投資に対する結果もしっかりものにできるようになってきます。
例えば、ダイエットをするために運動器具を揃えたとしましょう。
なぜ「運動器具を揃えたのか」という目的を明確にイメージしないままだと、ダイエットのために「運動器具を買う」という『行動』をしたことに満足して、その後の行動までなかなか繋がらないものです。
投資という考えを持つことで、人はそれ以上のリターンを得ようと考えます。
まずはこの感覚を養っていただけたらと思います。
自己投資のすすめ
立命館アジア太平洋大学（APU）の出口治明学長がおっしゃった言葉があります。
それは、
日本が他国に比べて成長率が劣るのは日本人が「低学歴」であるからだ。
という内容です。
なかなか衝撃的な内容ですよね(^^;
「低学歴？」
んっ？
と思われた方も多いでしょう。
実際、日本企業の経営者は東大を筆頭にいわゆる有名大学卒の方が多いです。
大企業になればなるほどはそのような傾向にあります。
日本は学歴社会だ、という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、出口治明学長が言いたかったことは、
「低学歴」＝「有名大学卒ではない」
という意味ではなく、
「日本人は、社会に出てからの学ぶ蓄積が少ない」
ということを言いたかったのだそうです。
「本を読まない、人の話を聞いたり、学んだりしにいかない。」
「社会に出てから、勉強しなおす機会が非常に少ない。」
日本人が一生懸命に勉強をするのはせいぜい高校まで。
大学生になってからは勉強をしなくなる。
社会人になってからは、特に学びが圧倒的に少ないのだそうです。
日本の労働生産性が低い理由。
それは諸外国と比べて学びが足りていないから。
これを解消するために、やるべき事も提唱されています。
そのキーワードは「本・人・旅」です。
1. 本を読む
文化庁の「国語に関する世論調査」では、日本人は圧倒的に読書量が少ないという統計が出ています。
月に1冊も本を読まない人が、実に人口の50％近いというデータがあります。
出口治明学長は、まずは本を読むことを推奨されています。
マンゴーも執筆していく中で、たくさんの本から知識を得ているのですが、「なるほど」と学びや気づき、発見が多くあります。
NHKが開発した人工知能（AI）を使った調査によると、「健康寿命」は運動習慣よりも読書習慣と関連があるという研究結果もあるそうです。
本を読むことが、人生を総合的に豊かにする、ということが言えるのかもしれません。
2. 人と会う
これはただ単に友達と飲みにいくということではなく、自分と違う人と積極的にコミュニケーションを取ることだそうです。
社外で知り合った異業種の人と交流し、意見をかわす。
そこでの気づきや学びが、自分の成長に繋がるということでしょうね。
私は普段、福岡で活動しているのですが、この記事は北海道の札幌市で執筆しています。
ビジネスパートナーとそのコンサル生が集まるということだったので、お邪魔しているわけですが、このような場での交流も気づきや発見があり、実があるものです。
新聞やソーシャルメディアなどを覗けば、無料もしくは低額で開催されているさまざまな勉強会などもあります。
そのような勉強会に積極的に参加するのも良いでしょう。
自分と似た思考の人ではなく、別の視点や洞察力を持った人、また教えを請うに値する師のような人との交流は、間違いなく自己を高めることに繋がると思います。
3. 旅（学びに行く）
今やネットを覗けば、スキルを学べるビジネススクールが多くあります。
多彩なメニューから学べるビジネススクールのほかにも、早稲田大学のようにオープンカレッジとして一般に公開された講義も、多くの大学で行われています。
社会人大学院で修士を狙うのであれば、国からの補助金が出たり、会社によっては支援制度があったりもします。
他には放送大学で学ぶという選択もありますね。
どのような形であれ、「学ぶことはすべて役に立つ」ということであり、自ら学びに行くという『行動』が何より大事なのです。
そして、そのような自己投資以上に効率的な投資はないということです。
よく資産家の別荘なんかで書斎があるのを見たことはないでしょうか？
成功者と呼ばれる人々も、自分を高める場を作ることを積極的に行っているのです。
（参考資料：https://forbesjapan.com/articles/detail/31145）
自己投資で考慮すべき2つの要素
それは、「時間」への投資と、「健康」への投資です。
ビジネスにおいて、何かしら目的を持って自己投資をしようとしても、取り組むための時間が確保できなかったり、継続して取り組むための体力がなければ、目的を達成することは難しくなるでしょう。
時間は、誰にでも1日24時間が与えられているわけではありません。
生活していく上で、いろいろなものに時間が割かれます。
投資をすることで、時間効率が上がるのであれば積極的に考慮するべきでしょう。
また、時間を確保できたたとしても、モチベーションを維持するためには健康であることも同じくらい重要な要素です。
私もフィットネスクラブに通うなど、運動不足の解消に努めています。(^^;
健康維持のための配慮も積極的に行うべきですね。
自己投資をする金額の目安は？
さて、自己投資には、どの程度の費用を投資すると良いのでしょうか？
株式投資やFXなどとは違い、自己投資はローリスク、ハイリターンなイメージがあると思います。
しかし一般的には、年収の10～15％が良いと言われています。
年収500万円なら、年間50万～75万円が目安ということになりますね。
まとめ
ビジネスで成功する人は「自己投資して、目的のスキルを身に付けるなど、それ以上のリターンがあれば、預金よりも投資をしたほうがトク」と考えます。
普通はそれが合理的な判断だと思うのですが、銀行に預けたところで金利が0.1%もつかないような時代でも、損が怖くて投資に踏み切れない人が大半なんですね。
収入が一定のサラリーマンは「投資をしてリターンや収入を増やす」という発想に乏しく、リスクを取ることを極端に嫌います。
若い世代では、そういった抵抗は無くなりつつありますが、それでも
「投資を積極的にする」
というマインドは、実際に事業を起こすなどして、運営していく中でしか育ちませんし磨かれません。
今の厳しい世の中では、最後に頼れるのは自分だけです。
国も会社も、結局は助けてはくれません。
なので最初は難しいと思いますが、「投資こそが起業家としての勉強だ」と考えて、少しずつ挑戦していってもらえたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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